「最近、常連さんが減った気がする」
「売上は悪くないけど、新規が定着しているのか分からない」
小規模飲食店では、店主の感覚で経営判断する場面が多くあります。
もちろん“勘”は大切です。ですが、数字で確認すると、実際にはまったく違う景色が見えることがあります。
たとえば、
- 売上の半分以上を、ほんの一部のVIP顧客が支えていた
- 新規客は多いのに、2回目来店につながっていなかった
- 「よく来てくれている」と思っていたお客様が、実は休眠予備軍だった
こうしたことは、顧客分析をすると見えてきます。
来店履歴や購買履歴を分析することで、リピート率向上や売上安定化につながります。
今回は「お店の相棒」で開発中の実際の画面も交えながら、
小規模飲食店向けの“実践的な顧客分析”を紹介します。
なぜ小規模店に「顧客分析」が必要なのか?
大型チェーン店では、顧客データ分析は当たり前になっています。
ですが本当に重要なのは、むしろ小規模店です。
なぜなら、
- 常連客への依存度が高い
- 数人のお客様の離脱が売上に直結する
- 店主の接客力が売上に大きく影響する
からです。
つまり、
「誰が、お店を支えてくれているのか」
を把握することが、とても重要になります。
“今大切にすべきお客様”を見つける分析 ーセグメントRFM分析ー
まず最初に紹介するのが、RFM分析です。
これは顧客を、
- R = 最終来店日(最近来ているか)
- F = 来店頻度(どれくらい来ているか)
- M = 累計売上(どれくらい使っているか)
で分類する分析手法です。
今回「お店の相棒」では、飲食店向けに分かりやすく、
- VIP
- 常連
- 通常
- 新規
- 休眠
という形で表示しています。

左の画面例では、
- VIPが売上の63%を占めている
- しばらく来店のない顧客が一定数いる
- 新規登録された顧客が少ない
などが見えるようになります。
これは小規模店にとって非常に重要です。セグメント分類が分かれば、各セグメントに対してのアクションを検討しましょう!
VIP顧客への接客対応、しばらく来店のない顧客へのSNS発信、メニュー検討など、新規登録、つまりリピート化のためにポイント制度、割引券の発行など
の対策を打っていきましょう。
“リピーター化”ができているかを見る ー来店頻度分析ー
小規模店では、「顧客登録」は関係性の始まりです。
チェーン店のように、すべてのお客様をデータ化するのではなく、
「また来てくれた」
「顔を覚えた」
「少し会話するようになった」
そんな段階で顧客登録されることが多いのが、小規模店の特徴です。
「お店の相棒」では、そうした“関係性が始まったお客様”の定着状況を分析することを重視しています。

左の分析例では、
- 2回以上がトータル33人に対して、1回が7人と少ない、店主さんが顧客登録したが、その後来店がないお客さんが少ない。つまり、リピート顧客に育っているといえます。
- 4〜9回が25%と多いので、常連客層が育っています。
- 10回以上の顧客が25%と多い、強い固定客・ファン層が厚い。
数字に現れない情報も重要です!
小規模店では、
- 「前回、日本酒好きって言ってたな」
- 「最近仕事忙しいって言ってた」
- 「この前おすすめした料理どうだったかな」
といった“会話の記憶”が、お客様との関係づくりにつながります。
「お店の相棒」では、顧客マスタにメモを残せるようにしており、
- 好み
- 会話内容
- 趣味
- よく頼むメニュー
などを記録できます。
小規模店の強みは、“覚えてくれている安心感”です。
数字(顧客分析)+記憶+接客 で固定客を増やしていきましょう。
まとめ:顧客分析は、常連さんとの関係づくりを支えるもの
小規模飲食店にとって顧客分析は、単に数字を眺めるためのものではありません。
「誰がお店を支えてくれているのか」
「しばらく顔を見ていないお客様はいないか」
「常連さんになってくれそうなお客様が育っているか」
こうしたことに気づくための、店主さんの感覚を助ける仕組みです。
RFM分析では、今大切にしたいお客様の傾向が見えてきます。
来店頻度分析では、顧客登録されたお客様が、その後どのくらいお店に定着しているかを確認できます。
さらに、顧客マスタのメモ欄を活用すれば、好みや会話内容、趣味などを残しておくこともできます。
次回来店時に「前にお話ししていたあれ、どうでした?」と自然に声をかけられることは、小規模店ならではの大きな強みです。
「お店の相棒」が目指す顧客分析は、冷たい数字の管理ではなく、
店主さんの記憶と接客をそっと支えるための分析です。
数字で気づき、記憶でつながり、接客で関係を深めていく。
そんな“また来てくれた”を増やすための顧客分析を、これからも育てていきたいと考えています。





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